カナダ国ケベック州モントリオールにて、2015年のCORS/INFORMS学会が、6月14日から17日まで、シェラトンホテルにて行われました。

モントリオールの夜景

モントリオール、シェラトンホテル前の夜景

CORSはCanadian Operational Research Society(カナダオペレーションリサーチ協会)の略称であり、今回で57回目の学会開催ということです。一方、INFORMSはThe Institute for Operation Research and Management Sciences(オペレーションリサーチマネジメントサイエンス協会)の略称です。非常に近しい分野であり、林業工学分野のみならず道路工学や社会工学など、様々な分野からの参加がありました。

林業工学とはあまり関係がないのではと思われるかもしれませんが、当研究室では「集約化施業における収益面から見た団地の適正規模」(2012年修士論文)や「Development of a method of forest road network planning using GIS that discriminates and avoids dip slopes」(2014年博士論文)などに見られるよう最適経路探索手法を用いた研究を行ってきました。一方2013年には、同じくカナダ国ケベックでのサプライチェーンマネジメント学会において、オペレーションリサーチ(OR)が活躍するであろうサプライチェーンについて、日本でのケーススタディを発表しています(そのご報告はIUFRO-J news 111号に掲載されています)。今回は、このような研究の今後の展開を目指した情報収集を目的として参加致しました。

学会は14日日曜日の午後1時半から17日の午後3時まで、2件の基調講演(写真2)と14件のチュートリアルに加えて、200件を超えるOR全般の技術や方法、評価適応などについての発表がありました。各セッションは1時間半、同時に最大19部屋に分かれて行われ、オペレーションリサーチ分野が幅広いことがわかります。航空機の配備やトラックの最適ルート探索方法などに始まり、ゲーム理論やビッグデータなど最新技術に関するセッションもある中、林学におけるオペレーションズリサーチに関する研究発表のセッションが18枠ありました。カナダ国は世界一位の木材輸出を誇り、非常に林産業の規模が大きく、ORが必要不可欠なこともあり、非常に活発な研究活動がなされています。修士や博士課程の学生も多く発表しており、若い研究者も育っているように思いました。

林業工学分野の発表の様子

発表の様子。こちらは路網体系に関するスウェーデンの研究者による発表でした

日本の林業工学分野では、近年の例ですと例えば白澤ら(2013)(cinii)などがOR手法を用いています。他にも冊子媒体にてアクセスできる論文がございますので、ご興味のある方はお気軽に研究室を訪ねてください。