COFE (Council on Forest Engineering)の定例学会に参加しました。

7月19日から22日まで、アメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントンにて、COFE(http://cofe.org/)の定例学会が開かれました。
ケンタッキー州にとって、林業は重要な産業であり、ここ16年間はアメリカ合衆国内で広葉樹生産量は2、3番目の位置にあるそうです。日本と同様、機械化と労働力の確保が問題となっており、経済的かつ環境に配慮した作業システムが求められている、ということでした。
ケンタッキー州はバーボン(ウィスキーの一種)の生産でも知られています。プレナリーセッションでは、ジャックダニエルのディストリビューターであるBrown-Forman社のBob Russell氏によって、バーボン生産に欠かせないバーボン樽の生産工程が紹介されました。特にブラジル、ロシア、中国においてバーボンの消費が伸びているということで、その増産に書かせないバーボン樽用のホワイトオーク材の安定確保が重要性を増しているとのことです。

日本国からは有賀一広先生(宇都宮大)、鈴木保志先生(高知大)、吉岡拓如先生(日本大)による計3件の発表があり、存在感を放っていました。また、学生賞も設けられており、受賞されたLucas Wells氏の発表の一つであったドローンによって撮影された航空写真を用いた材積推定方法についての発表は、新しい技術をいち早く取り入れたものとして、会場でも多く質問が飛んでいました。

エクスカーションでは、トラクタを用いた地引集材現場と石炭鉱山跡の緑化地帯を見学しました。地引集材現場では集材路が多く開設され、広い土場で造材作業とチッピング作業を行っていました。この地方に典型的なシステムということです。
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チッピング現場と集材路。雨が降った後であり、地面状態は悪い。

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アメリカ的な大型トラック。ハリウッド映画などでおなじみのフォルム。

一方、石炭鉱山跡は土質、水質などに注目しながら緑化しています。広大なスケールで掘られた土地に圧倒され、緑化されるには長い時間が必要だろうと感じましたが、順調に生育しているところもありました。ころころとそこら中に石炭が転がっているのも、なかなか無い経験でした。

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石炭掘削後、平らな地層がむき出しであった。

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更新実験の様子。石炭が間にはさまっている。

次回COFEの定例会議はカナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにおいて、9月19日から21日の開催です。